医療コラム
残暑~秋ナスを食べよう~
2023年9月
管理栄養士 小西
管理栄養士 小西
9月に入り、台風が発生し、天気が不安定になることがありました。
朝・晩は涼しく感じる日も増えてきましたが、日中はまだまだ暑いですね。
栄養相談では、さまざまな年代の方とお話させていただいていますが、
夏の疲れか、7月や8月より体調が悪い、疲れる、食欲がない…というお話を聞きます。
残暑にオススメの食材が秋ナスです。
秋ナスは9月~10月が旬の野菜で、今の時期がおいしく食べられます。
夏のナスより柔らかいのが特徴です。
今月は、秋ナス(ナス)について説明していきます。
秋ナス(ナス)の特徴
※栄養価は「なす」にて記載しています。
・ナスニンが含まれる
ナスニンは、ポリフェノールであるアントシアニンの一種です。抗酸化作用があります。
活性酸素の生成を抑制し、がんや老化の予防が期待されます。
また、過酸化脂質の生成を抑制するため、動脈硬化の予防も期待できます。
ナスニンは、主にナスの皮の部分に含まれています。
・食物繊維が多い
ナスには100g当たり2.2gの食物繊維が含まれています。
不溶性食物繊維が多く、便の量を増やす為、便秘の予防や改善に役立ちます。
・GI値が低い
グリセミックインデックスの略称。食後血糖値の上昇を示す指標です。
ナスはGI値25と低いため、血糖値が気になる方も安心して食べられます。
・水分が多い
ナスは100g当たり93gの水分が含まれます。
汗をかく季節は、野菜から水分を取れると脱水の予防にもなります。
・身体を冷やす
マクロビオティックの観点からは、ナスは身体を冷やす食材といわれています。本来であれば、真夏の時期に食べるのが理想ですが、近年は残暑が厳しい為、自然に身体を冷やすという目的で、今の時期にもオススメです。身体の冷えが特に気になる方は、火を通して食べるようにしましょう。
秋ナスは、主菜・副菜両方に使える使い勝手の良い食材です。
ただし、油を吸いやすいので油の使用量に注意しましょう。
ぜひおいしい秋ナスを食べて、元気に過ごしていきましょう。