医療コラム
巣籠もりの年末年始を健康的に
2020年12月
管理栄養士 小西
管理栄養士 小西
12月に入り、一気に寒くなりました。早いものでもう師走ですね。
今年はどんな1年だったでしょうか?
おそらく例年にはない印象に残る年だったのではないでしょうか…。
さて、今年の年末年始はみなさんどのように過ごしますか?
栄養相談を受けている方にお聞きしたところ、どこにも出かけず家にいる、
今年は家族や親戚集まらずに静かに過ごす…といった方が多かったです。
巣籠もりの年末年始を過ごすことになる方が多そうです。
今月は、年末年始をいかに健康的に乗り切るかをお伝えしていきます。
巣籠もり年末年始に気をつけること
○毎日体重計に乗る。
どうしても食べ過ぎてしまうこの時期は、現実逃避せず体重計に乗りましょう。
測る時間は、朝起きて排尿後が一番安定していると言われています。
自分が食べている量が適切かどうか分からないという方は、体重を朝と寝る前に体重を測りましょう。この差が+1kgですとその日は食べすぎと判断してよいでしょう。
体重を測ることを習慣づけていきましょう。
○お酒は節度をもって楽しむ。
時間があるとついついお酒の摂取量が多くなってしまいがちです。
「健康日本21」では、「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20g程度とされています。目安は、ビール(アルコール度数5度)中瓶1本(500ml)、日本酒
(アルコール度数15度)1合(180ml)、焼酎(アルコール度数25度)0.6合(110ml)、
ウィスキー(アルコール度数43度)ダブル1杯(600ml)、ワイン(アルコール度数14度)1/4本(約180ml)、缶チュウハイ(アルコール度数5度)1.5缶(約520ml)とされています。
飲みすぎはカロリーの過剰摂取となり、体重増加の原因となりますので注意しましょう。
○脱水に注意する。
アルコールには利尿作用があるため、尿量が増えてしまい体に水分が足りなくなる可能性があります。
お酒を飲むときには一緒に水を飲みましょう。
また、冬は暖房を使用するため、皮膚から水分が蒸発してしまいます。こまめに水分を補給しましょう。また、ジュースには砂糖が多く使用されているため、一日中飲まないようにしましょう。また、コーヒーや紅茶にはカフェインが入っており、利尿作用がありますので、ノンカフェインの飲料(水・麦茶など)で補給することをお勧めします。
○野菜不足に注意する。
おせち料理は、たんぱく質が多く野菜が少ない傾向にあります。
お雑煮にたっぷり野菜を加えて食べる、酢の物・サラダなど普段の食事のように野菜料理を食べることも良いです。
食物繊維が少ないと、便秘になる可能性がありますので、積極的に摂りましょう。
○時間を見つけて身体を動かす。
お休みだと、家でごろごろしたくなりますね。寒いので、外にでるのもおっくうに
なりますね。そんな時は、簡単にできることをしましょう。
テレビを見ながら、肩を回す、歯磨きをしながらかかとを上げたり下げたりするのも良い
ですね。ずっとゴロゴロしていると、年明けに体力の低下を招いてしてしまう場合があります。少しの時間でも良いので、身体を動かしていきましょう。
来年も健康管理はとても大切になることと思います。
どうぞご自愛ください。
今年もコラムをお読みいただきありがとうございました。
来年もどうぞ宜しくお願いいたします。