医療コラム

りんごと健康



2020年11月
管理栄養士 小西


11月に入り、一気に涼しくなりました。

紅葉もきれいで秋本番、そしてどんどん冬に近づいていますね。


この時期旬の果物といえば、「りんご」があげられます
りんごが赤くなると医者が青くなるということわざを知っている方も多いのではないで
しょうか。
ことわざになるぐらい、りんごにはたくさんの栄養が詰まっており優れた果物です。
今月はりんごについてお伝えしていきます。







リンゴの栄養



・クエン酸
乳酸を分解してエネルギーに変える働きがあります。
疲労の蓄積を抑え、疲労回復に役立ちます。


・ペクチン
水溶性食物繊維のペクチンが含まれており、便に水分を含ませ柔らかくし便秘の解消にも
役立ちます。また、余分なコレステロールの排出を促す働きがあります。


・ポリフェノール
抗酸化作用があります。活性酸素による、細胞の酸化を防ぎ、老化のスピードを
遅らせます。また、動脈硬化の予防にも役立ちます。


・中庸の食べ物
マクロビオティックの考え方で、食品は陰陽に分けられます。陰性の性質を持つ食べ物は
身体を冷やし、陽性の性質を持つ食べ物は身体を温めます。
マクロビオティックでは陰陽のバランスが大切とされていますが、りんごは、陰陽の真ん中の中庸の食べ物で非常に調和のとれた食べ物として知られています。


・胃酸の調整
りんごには、胃酸の分泌を高め、消化を助ける働きがあります。


・GI値が低い
GI値とは、グリセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、食後血糖値の上昇度を示す指数のことです。
りんごはこのGI値が低く、そのため血糖値の上昇が緩やかになるため身体の負担も少なくなります。
そのため太りにくい果物となります。100g当たりのカロリーは54kcalと果物の中でも
低カロリーです。







りんごの摂取量の目安は、糖尿病の食品交換表では1日1/2個までとされています。
適切な量摂取し、健康を維持していきましょう。
旬のおいしいりんごをお楽しみください。