医療コラム
ナッツの栄養~取りすぎるとどうなる?~
2022年5月
管理栄養士 小西
管理栄養士 小西
GWが過ぎて、気がつけばもう五月の後半です。
今年の春は寒暖差が激しく、身体が疲れやすいです。
気温が低い日は、温かい物を食べて身体を冷やさないようにしましょう。
さて、みなさんはナッツを食べますか?
健康ブームでナッツを食べている方も多いですよね。
果たして、どんな栄養があるのでしょうか?
今月はナッツについて説明していきます。
ナッツの栄養
※今回はアーモンドの栄養価について説明していきます。
・一価不飽和脂肪酸
オレイン酸が多く含まれます。
血液中の悪玉(LDL)コレステロールを下げる働きがあります。
善玉(HDL)コレステロールはそのまま維持します。
・ビタミンE
ビタミンEには抗酸化作用があります。
体内の脂質の酸化を防ぎます。LDLコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化や血栓の予防、血圧の低下などに役立ちます。
活性酸素から身体を守るため、肌の老化も防ぐことが期待されています。
シミ、シワ、肌のたるみを防ぎます。
・カリウム
カリウムは筋肉の収縮を調整したり、ナトリウムが過剰になると尿中への排泄を促し血圧を安定させる働きがあります。ナトリウムと一緒に水分を排泄するため、むくみの予防になります。
ナッツをたくさん取ると?
・体重増加の原因に
糖尿病食事療法のための食品交換表では、
ナッツ(アーモンド)15gと油大さじ1は同じカロリー(80kcal)
高カロリーのため、たくさん食べると体重増加の原因となります。
・脂質異常症につながる
ナッツは油脂が多いため、とりすぎると悪玉コレステロールや中性脂肪の上昇につながります。のちに動脈硬化のリスクが高くなります。
ナッツをとりたい場合は、料理に使う油の量を減らし、一日の油脂の量を
調整しましょう。
また、脂質異常症の方は無理にナッツを取らないようにしましょう。