医療コラム


梅雨に必要な栄養素


2022年6月
管理栄養士 小西


6月に入り、関東も梅雨入りをしました。
雨や曇りの日が多く、湿度が高い日が続き、過ごし辛いと感じています。


実は、梅雨の時期になると、身体がだるくなったり、気分が良くなかったりと不調をきたす方が多くいらっしゃいます。


そんな梅雨の時期を乗り切るためには、どんな栄養素を取ったらよいでしょうか?
気をつけることをご紹介していきます。







梅雨に必要な栄養素



・ビタミンD
梅雨の時期は、曇りや雨の日が多く、日光に当たる機会が少なくなります。
日光にあたることで、ビタミンDを生成できます。
ビタミンDが不足すると、「うつ」の症状を症状が出やすくなりと研究で分かっています。
ビタミンDを多く含む食品は、鮭・きのこ類・マグロです。
この時期は積極的にとりましょう。



・カリウム
梅雨の時期は、湿度が高いため、発汗がうまくできず体内にたまりやすくなります。
そのため、むくみの症状が出る方もいらっしゃいます。
カリウムは、身体の中のナトリウムと水を排泄するためむくみの改善に役立ちます。
カリウムが多い食品は、トマト、きゅうり、切り干し大根、ブロッコリーなどです。
副菜として取りやすい食材ですので、意識して取り入れましょう。






・トリプトファン
トリプトファンは、必須アミノ酸のひとつです。
トリプトファンが多く含まれる食品は、大豆製品、卵、マグロ、かつお、アーモンドなどです。

神経伝達物質「セロトニン」は、リラックス、安心感、幸福感をもたらします。
このセロトニンを作る材料となる栄養素が「トリプトファン」です。
セロトニンも日光にあたると、補えますが、梅雨の時期だと日光不足でセロトニンの分泌量が少なくなります。
そのため、トリプトファンが多く含まれる食品を積極的に取っていく必要があります。







梅雨の時期を、少しでも快適に過ごしていけたらいいですね。
上記の栄養素を取り、梅雨を乗り切っていきましょう。