医療コラム
梅雨明けが早い!~夏バテに注意~
2022年7月
管理栄養士 小西
管理栄養士 小西
関東は、6月末に梅雨明けが発表されました。気温が30℃を超える日が多く、
非常に暑い日が続いています。
暑さがまだ慣れていないときには、熱中症になりやすいので、こまめに水分の補給をする
など気をつけてお過ごしください。
さて、みなさんは暑くなると食欲に変化はありますか?
きっと食欲が無い…って方も多いはずです。
食欲が無いときには、とりあえず食べられるものを食べているということは
ありませんか?
例えば
そうめんだけ、
果物やゼリーのみ食べる…
こんな食べ方をしていると、さらに身体が疲れやすくなり夏バテにつながります。
では、どのように食べていけばよいでしょうか?
今月は夏バテの予防についてお伝えしていきます。
夏バテを予防する栄養素
・ビタミンB1
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える酵素を助ける働きがあります。
ビタミンB1が不足すると、エネルギーが作られず、また乳酸がたまりやすくなるため
身体が疲れやすくなります。
ビタミンB1が多く含まれる食品は、豚肉・うなぎ・玄米・ごまです。
・ビタミンB2
ビタミンB1の働きを助ける働きがあります。
ビタミンB2が多く含まれる食品は、納豆・卵・さば・干ししいたけです。
・アリシン
ビタミンB1の吸収を高める働きがあり、糖質の代謝を促進するので、疲労回復や神経の
高ぶりを抑えます。
アリシンを多く含む食品は、玉ねぎ・ねぎ・にんにく・にら・らっきょうです。
・クエン酸
新陳代謝を活発にし、疲労物質の乳酸を減少させる働きがあります。
体内のエネルギーを効率よく燃焼させ、疲労回復を早めます。
クエン酸を多く含む食品は、レモン・キウイフルーツ・梅干・黒酢です。
・ビタミンC
ストレスを和らげる働きがあり、たんぱく質の合成に働きます。
ビタミンCが多い食品は、ブロッコリー・赤ピーマン・小松菜・キウイフルーツです。
夏バテをしないためのポイント
①きちんと朝食をとりましょう。また、汁物をとり、塩分と水分を補給しましょう
②単品料理ではなく、主食、主菜、副菜とそろえて食べましょう。
③炭水化物を取るときは、ビタミンB1、ビタミンB2を含む食品を一緒に食べましょう。
食事をとらず、冷えたジュース、アイスクリームなど冷たいものだけを食べていると
内臓が冷えてしまい、胃腸に負担がかかります。
また、甘いものだけを食べていると血中の中性脂肪や血糖値が上がり、生活習慣病の原因になります。
バランスの良い食事をとり、暑い夏を乗り切っていきましょう。