2015年4月18日
管理栄養士 中居有紀
八王子では、先週初めに桜吹雪が舞っているのを見かけました。
クリニック前の、ゆどの川河川敷の菜の花も元気いっぱい。
暖かい日も増え、春満開です。
さて、4月から進学・就職・転勤など、環境が変わって新生活がスタートしている方も多いと思いますが、食生活も健康的に送れているでしょうか?
特に一日の始まりの朝ごはんは、その日一日を調子よく乗り切るためにも大切!
朝ごはんで、調子の良い一日を、調子の良い日々の暮らしを、つくっていきましょう♪
「時間がないから」「忙しいから」という理由でなんとなくおろそかになりがちな朝ごはん。しっかりと意識して時間をとることが、快適な毎日につながります
今日は、朝ごはんのマメ知識です
朝食には、太陽の日差しとともに体内時計をリセットする働きがあります。体内時計を正常化させてくれ、必要な時に体温を上げたり、脳や内臓の働きを活発にしてくれます。こうして体の調子が整っていくだけでなく、規則正しい生活につながり、生活習慣病の予防にもつながります。
■エネルギー源になり、集中力アップにつながる
食べた分のカロリーが、午前中の活動のエネルギー源になります。
特に脳のエネルギー源になる「ブドウ糖」をしっかり摂ること。ブドウ糖が脳のエネルギーになり、集中力や注意力アップ。仕事や勉強、作業などの効率化にもつながります。脳がボーっとしていたら、ブドウ糖不足のサインです。
■太りにくい体になる
朝ごはんを摂ることで、胃腸が活発に動き出し、睡眠中に低下した体温を上げ、基礎代謝を上げてくれます。するとしっかり燃焼できる体となり、太りにくい体質をつくっていきます。健康的にやせるには、ただカロリーを減らすだけでなく、基礎となる体づくりも大切にしましょう。
基本は、必要な栄養素が揃ったバランスのいい食事。
・主食(ご飯、パン、麺)を1杯
・主菜(魚、大豆製品、肉、卵)を1皿
・副菜(野菜、きのこ、海藻)を1?2皿
…この3種が1食の中にきちんと揃っているのが、理想の形です。
理想例)
・ごはん1杯
・焼き鮭
・ほうれん草のゴマ和え
・きのこのお味噌汁
クリニックの栄養指導に通われている方でも、毎朝きちんとこういう食事を出来ている方もいますが、慌ただしくなりがちな朝食でここまで揃えるのは、なかなか難しいもの。
時間がなければ、例えば『主菜』は納豆だけでもOK。
野菜たっぷり豆サラダや豆スープにして、主菜と副菜を1皿で済ませてしまうことも出来ます。朝忙しい場合は、前日に用意できる分を予め用意しておいても良いでしょう。
コンビニや外食を利用して朝食をとる時も、パンだけ、おにぎりだけとならないよう、品数を複数選ぶように心がけると◎。
年度初めの今こそ、朝食を食べる生活習慣をつくって、
心身健康な毎日にしていきましょう♪
今月もお読みいただき、ありがとうございます
(No.56)