医療コラム

【3月】安くて栄養価の高い野菜は?

2014年3月20日

管理栄養士 中居有紀

桜の予想開花日が半月後に迫ってきました。
八王子は、4月1日が開花予想日だそうです。

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一昨日には春一番が吹き、真冬と比べると、日も長くなってきました。
クリニックに来院される方も、冬用のコートの方は減り、薄手のコートに加えて口元にマスクをつけている人がちらほら。スギ花粉真っ盛りです。環境省予測に寄れば、3月下旬くらいまでは、スギ花粉のピークは続くようです。

外は暖かさが増していく一方で、4月からは新年度スタートと同時に、17年ぶりの増税が実施されます。5%から8%へ。家計このことを考えると、少しでも経済的に、おいしく健康的な食生活を送りたいものです。

そこで今回は、お財布にも身体にもやさしい、安くて栄養価の高い野菜を3つ、厳選してご紹介します。

 

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お財布にも身体にも!やさしい野菜
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1.豆苗

●豊富な栄養素
・カロテン…風邪の予防、免疫力強化、美肌(乾燥肌やニキビの予防)を助ける
・ビタミンC…免疫力強化、美肌(コラーゲン合成促進)、貧血予防・改善を助ける
・ビタミンE…血行改善(末梢血管拡張)、美肌(紫外線による害から肌を守る)、生殖機能維持を助ける

●価格
1パック80100円程度

豆苗は、緑黄色野菜の代表の一つであるほうれん草などと比較しても、あらゆる栄養素がその量を上回っています。炒め物や汁物、お浸しなどアレンジの幅が広く、安い時は70円台でも売られています。しかも豆苗は、一度買ったら23回楽しめる点も嬉しいところ。カットした根の部分を器に乗せ、水を入れて栽培し、毎日の水の入れ替えを10日繰り返せば、再生されてもう1回分食べられるだけの高さに成長します。頑張れば3回分くらいまでは利用できるそう。とても経済的かつ栄養価の高い野菜です。

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2.ブロッコリー

●豊富な栄養素
・ビタミンK…骨粗しょう症予防、血液凝固因子の活性化を助ける
・ビタミンC…免疫力強化、美肌(コラーゲン合成促進)、貧血予防・改善を助ける
・葉酸…発育や妊娠の維持、動脈硬化予防、貧血の予防・改善を助ける

●価格
1株80150円程度

あまり知られていませんが、野菜の中でもブロッコリーは、ビタミンC量がトップクラス。 上記1の豆苗より更に、1.6倍も多いビタミンCを含んでいます(同量比較)。値段に幅はありますが、安い時は1株100円以内で購入でき、サラダや付け合わせ、炒め物や和え物など、やはりアレンジの幅の広いブロッコリー。抗酸化力作用に優れ、アメリカのデザイナーフーズ(がん抑制作用があるとされる植物性食品)にも取り上げられています。

 

3.たまねぎ

●豊富な栄養素
・硫化アリル…動脈硬化予防(悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす)、(ビタミンBと結合して)疲労回復を助ける
・ビタミンB…タンパク質やアミノ酸の代謝の促進、女性ホルモンバランスの調整、舌炎・口内炎の予防を助ける

●価格
1個3070円程度(サイズや産地により幅あり)

血液をサラサラにする野菜の代名詞である玉ねぎは、涙の誘因でもある硫化アリルを多く含みます。この硫化アリルの一部「アリシン」は、ビタミンBと結合して疲労回復作用をもたらすため、疲れている時は、ビタミンBの多い豚肉や玄米と併せて食べると効果的です。またアリシンは揮発性なので、長く水にさらしたり、加熱し過ぎると効果が落ちてしまうため、サラダや薬味などとして生で食べるか、加熱の場合は直前に調理できるとGOOD。


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豆苗、ブロッコリー、たまねぎ・・・
安価で栄養価の高い野菜に、季節の野菜も追加して。


無理なくヘルシーな食生活を楽しめる、新年度のスタートになりますように。laugh

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  2014/03/20   澤渡循環器クリニック