2013年6月20日
管理栄養士 中居有紀
健康情報番組、ご覧になっていますか?
医師や管理栄養士、研究者などが出演して、健康関連情報を解説している番組が毎日のように放映されています。
5月の集団栄養相談会では、日頃から健康意識の高い受講者のみなさんに、これらの健康番組を見ているかどうか、またその心を、お聞きしてみました。
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・やっていればとりあえず見るけど、自分に当てはまらないとチャンネルを変える。
・「自分と同じような症状の人はいないかな?」と期待して見る。でもなかなかいない…。
・見ません。わからないことは主治医に聞けばいいわけだから。
・わりと見る。自分なりに受け止めて、鵜呑みにしないよう自分の中で「あーでもない、こーでもない」と噛み砕きながら見る。
・興味はあるから「へぇー!!」と思いながら見て、見終わったらすぐに忘れる。それよりも目の前の一つ一つの健康努力を大切にしたいから。
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3種類の番組名が挙がりました。やはりどれも視聴率が高そうなものばかり。
ただ、共通していたのは、それらの番組を俯瞰的に見ているということでした。
番組の内容に一喜一憂している方は、ほぼゼロ。さすがです。
健康意識が高く、テレビからも積極的に情報収集しようとする姿勢はとてもいいですが、中には極端に偏った情報を流しているものも多く、それを鵜呑みにして逆に不健康な食生活に流れていってしまわないかは、心配なところです(実際よくあることです)。
「○○が効く!」
…これは人それぞれです。
体の状態によって「効くものと効かないもの」、「効いた方がいいものと効かない方がいいもの」は変わってきます。
ご自分の状態に一番合った生活や食事の仕方は、診察や栄養指導の席でお話しながら一緒に考えさせて頂くことも出来ます。クリニックにて、お気軽にお声かけ下さい。
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すべてに通じる食生活の基本は、
ありきたりのようですがバランスをとるということ。
以前にも記事に上げていますがバランスのとれた食事を復習すると…
ポイントは、
○主食(ごはん・めん・パン)
○主菜(魚介や肉、卵、大豆製品が主材料のメイン料理)
○副菜(野菜が主材料のサブのおかず)
の3皿が揃っていること。
例えば・・・
<和タイプなら>
ごはん
ぶりの照り焼き
じゃがいもと根菜の煮物
サラダ
わかめの味噌汁
<洋タイプなら>
食パン
鶏肉のソテー
夏野菜のマリネ
ミネストローネ
フルーツ
など。定食のような形です。
手料理でも外食でも、この形がとれていれば、基本であるバランスはほぼとれているはずです。カンタン
この基本を押さえたうえで、ご自分の体質やその時々の調子に合わせて、テレビや雑誌でオススメしていた気になる(適切な)食材をプラスしたりマイナスしたり、食べたいもの・食べやすいものに置き換え調整したりして、ヘルシーかつご自分に合った食生活を楽しんでください。
思い返していただいて、今日のメニューはいかがだったでしょうか?
最近偏っているものはありませんか?
食事がおいしくて、楽しくて、かつヘルシーだったらベスト!
皆さまの食事の時間が、ますます明日の活力になりますように…♪
(№.34)