医療コラム

【7月】食事日記でヘルシー生活。

2013年7月20日

管理栄養士 中居有紀

 

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日の栄養指導で、うれしい報告をいただきました。

ある女性患者さんが2回目の栄養指導にやって来た時のこと。席に着くなり、にこやかにこんなお話をしてくれました。

laugh「あれから胃が小さくなった気がするわぁ。お菓子を食べる量が断然少なくなったし、食事の内容そのものはあまり変わらないけど、量も減ったの。そもそも自分でお菓子を買うのをやめるようになったし、それに・・・」

 

前回は顔色が曇っていたこの女性が、その日はとても朗らかに晴れ晴れとしていました。

面談で掘り下げていくと、諸事情からここ2年ほど色々なことを心配し過ぎる生活が続いていたそうで、その不安な気持ちを、今まではお菓子を食べたりおかずを必要以上に食べたりすることで、どこか紛らわそうとしたり満たそうとしているような印象でした。

結果として、体重が増えて血糖値も上がり、医師の指示のもと、栄養指導を受けて頂くことになったという経緯です。

 

が、その後この女性のお話では、栄養指導を機に食生活の改善に取り組み始めたことで、少し早起きをするようになったり、併せてお散歩(ウォーキング)も始めるようになったりと、ご自分の日常を少しずつ好きになっていき、そんな自信や安心感から次第に、不要なカロリーを摂る必要がなくなっていったようでした。

 

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体重も見事に右肩下がり。ダイエット成功もいいことですが、それ以上にこの患者さんがご自身の生活に自信が持てるようになり、目を輝かせてお話してくださる様子を拝見して、とてもうれしく感じました。

まだまだ大切なのはこれからですが、「やらなきゃやらなきゃ」とストレスを感じながらダイエットに励むよりも、こんなふうに文字通り心身ともに健全に、健康づくりを楽しむ波に乗ることができると、その先々までうまくいくことはとても多いように思います。

 

 

●食事日記をつける 

 

そこで、そんな楽しむキッカケになる一つの方法を。

上で述べた女性が「このおかげでうまくいきました!」と絶賛されていたもの、それが“食事日記”です。皆さん書いたことはあるでしょうか…?

 

巷でも食べたものを記録するダイエット方法が出回っていますが、同じ要領。『食べたものと体重をメモする』だけ。ちょっとしたものでも口に入れたものはすべてメモしましょう。

 

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書店などで売られている専用の手帳を買ってもいいし、ご自分で用意した紙に箇条書きしていくのでもOK。パソコンのワードやエクセルに日付と食事内容を毎日ひたすら入力していき、大成功された方もいました。

 

ポイントは、食べた後ではなく食べる前、食卓に並んだ段階でメモすること。一度メモをした後にまた食べると、メモを追加するのが面倒で必要以上に食べなくなる、という人多数です。

慣れてきたら、食べたものだけでなくそのカロリーも一緒に書いて計算するようにすると、更に効果的ですが、初めのうちは食べたものを書き出すだけでも効果的。お腹が空いているわけでもないのに食べているものがあることに気付いたり、また体重が増えたり減ったりした時の原因を自分で探るのにも役立ちます。自然と意識が食事に向かい、適当な食生活をしなくなるようになります。

 

カラダにいいことをするのだから、本来悪い気持ちにはならないはずです。(苦痛・抵抗を感じるのも初めのうちだけ…!)

カロリー計算の仕方など、ご不明な点は、栄養指導にてお気軽にご相談ください。

 

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(No.35)

 

  2013/07/20   澤渡循環器クリニック