医療コラム

行事食 “冬至”

管理栄養士 細田彩香

 冬至は一陽来復(いちょうらいふく)とも言われ、24節気の一つで(1年で最後の節気)1年でもっとも昼が短く夜が長い日になります。この日を境に日照時間が長くなります。今年、平成21年の冬至は、12月22日になります。冬至には、「ゆず湯」に入り、「冬至かぼちゃ」を食べる風習が日本にはあります。

 「ゆず湯」は、厳しい寒さの中でも健康に暮らせるように、また一年中無病息災で暮らせるようにと願い、浴槽に柚子を浮かべてはいるお風呂のことです。ゆず湯には、風邪を防ぎ、皮膚を強くするという効果があります。冬至は湯につかって病を治す―湯治(とうじ)にかけています。柚子は融通が利くようにと願いが込められています。

 「冬至かぼちゃ」は、冬至にかぼちゃを食べると長生きすると言われています。かぼちゃは、厄除けになる、病気にならないと言われ、カロチンなどのビタミン類が多く粘膜を保護する効果があるので、寒さが厳しく風邪などをひきやすい冬には貴重な食材です。

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  2009/12/17   澤渡循環器クリニック