医療コラム
和食の素晴らしさ~まごわやさしい~
2021年7月
管理栄養士 小西
管理栄養士 小西
早いもので2021年も下半期に入ります。
今年は待ちに待った東京オリンピック。テレビで見るのがとても楽しみです。
各国で食文化はそれぞれ異なると思いますが、実は私たち日本人が食べている和食は
世界的に見てもとても健康的な食事です。
今月は改めて、和食の素晴らしさをお伝えしていきます。
和食の素晴らしさ
・一汁三菜
<主食>
米飯が中心となります。パンに比べ、油脂や塩分が入っていません。
そのため、エネルギー源の炭水化物の摂取に適しています。
<汁物>
味噌汁やお吸い物が該当します。味噌は、発酵食品のため腸内環境を整えてくれます。
塩分と水分両方を摂取することができるため、夏の暑い時期には脱水や熱中症の予防にもなります。
<主菜>
メインとなるおかず。肉・魚・卵・大豆製品のたんぱく質が使われます。
筋肉や血液を作る材料となります。体温の低下を防ぎ病原菌と戦う力を強めます。
<副菜二品>
野菜・海藻・きのこ類が使われます。
食物繊維が多く含まれるため、血糖値の急上昇を防ぎます。
また、ビタミン類も多く含まれるため、皮膚や粘膜を丈夫にしてウィルスなどの侵入を
防ぐ働きもあります。
・発酵食品が多く使われている
発酵食品は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きがあります。
和食は腸にもやさしい食事です。
・油脂が少ない
和食は、揚げる・炒める料理より、煮る・焼く・蒸すといった調理法が主のため油の
使用量が少なくなります。
欧米の料理では、主食がパンですが、パンにはバターやマーガリンが使われています。
和食は、主食が米飯であるため主食に油脂が含まれません。
そのため、主食・おかずと共に油脂の量は少ないといえます。
悪玉コレステロールや中性脂肪が高い方にも和食はオススメです。
・まごわやさしい
身体によい食材の頭文字をとったもの。
和食はこれらの食材が中心として使われています。
ま まめ (大豆、豆腐、納豆)
ご ごま (ゴマ、栗、くるみ、松の実)
わ わかめ(わかめ、こんぶ、ひじきなどの海藻)
や 野菜 (葉物、根菜などの野菜)
さ 魚 (魚、魚介類)
し しいたけ(きのこ類)
い いも (じゃがいも、さといも、さつまいも)
食の欧米化により、和食離れが進んでいますが、もう一度食事を見直してみましょう。
「まごわやさしい」を取り入れてみてはいかがでしょうか?