医療コラム


食欲の秋~太らないために大切なこと~


2020年9月
管理栄養士 小西

9月に入り、少しずつ涼しくなってきましたね。
やっと秋らしくなってきたように感じます。

さて、秋といえば「食欲の秋」です。夏は、暑くて食欲がなかったけど、
過ごしやすい気候になることによって、食欲がでてくる方も多いと思います。

実りの秋は、おいしい食べ物があるためついつい食べ過ぎてしまいがちです。
しかし、食べ過ぎると、体重が増えてしまい生活習慣病につながる可能性が高くなります。



今月は、太らないためにどうしたらよいかをお伝えしてきます。







食欲の秋に太らないために



〇よく噛んで、ゆっくり食べる
人間は食べ物を食べてから、脳の満腹中枢が刺激されるまで20分かかると
言われています。
それ以上に早く食べてしまうと、満腹感が得られにくく、食べ過ぎの原因になって
しまいます。
よく噛んでゆっくり食べることで、食べ過ぎを防ぐことができます。


〇食べる量を決める、腹七分目にする。
大皿に盛りつけた料理を、好きなだけ食べてしまうと知らず知らずのうちに
食べ過ぎになります。
定食やワンプレートのように盛り付けたもの以外は追加で食べないようにしましょう。
また、満腹まで食べないことが大切です。腹八分を目安にしていると、気が付かずに
食べ過ぎてしまっていることがあります。
腹七分目を意識して食べましょう。


〇果物の量に注意する。
秋はおいしい果物の旬の時期です。
この時期を楽しみにされている方も多いと思います。
秋の果物で代表的なものは、柿・ぶどう・梨があります。秋の果物は糖度が高く、血糖値や中性脂肪が上昇しやすいものが多いです。
食べる時間帯としては朝か昼の日中帯がオススメです。
また夜遅くに食べることは控えましょう。
糖尿病食品交換表の1日の果物の摂取目安量は、梨200、ぶどう150g、柿150gです。
(どれか1種類)目安量を守り、適度な量で楽しみましょう。










また、この時期は季節の変わり目になるので体調を崩しやすくなります。
胃腸を労り、ゆっくり睡眠をとり身体の疲れをとりましょう。