医療コラム

餅を食べてエネルギーチャージ


2025年12月
管理栄養士 小西 


2025年も師走に入り、年末となりました。
気温もぐっと下がり、空気も乾燥しているため、風邪をひきやすい時期になります。
基本的な感染症対策をしていく必要がありますね。


さて、来たるお正月にはみなさん何を食べますか?
おせち、お雑煮、お汁粉…さまざまなお正月料理がありますね。
中でも、餅はお正月の代表する食材のひとつです。

1年の中でも、お正月だけ餅を食べる方も多いはずです。


そこで、今月は餅についてお伝えしていきます。









餅について



〇そもそも餅とは?
もち米を蒸して搗いて、粘り気と弾力をもつ食品を指します。


〇でんぷんの構造
でんぷんには、アミロースとアミロペクチンの2種類があります。
うるち米がアミロースの含有量が多く、もち米はアミロペクチンが100%です。
アミロペクチンの方が、でんぷんの構造上、枝分かれしているため、分解が早く進み、消化吸収は早くなります。すなわち、餅は米飯よりも消化吸収が早くなります。


〇粘り気が強い理由
でんぷんがアミロペクチン100%で構成されているため、粘り気が強く出ます。


〇餅1個50g で117kcal
同じ量で比べると、米飯よりも餅の方が、エネルギーが高いです。
・米飯100g(小盛1膳)168kcal
・餅100g(切り餅1個50g×2個)234kcal


〇食欲がない方にもオススメ
米飯が食べたくないという時に、エネルギー源に役立ちます。
磯部、あんこ、きなこ、大根おろし、お雑煮など、さまざまな味付けを楽しめます。
グルテンフリーのため、小麦が食べられない方のエネルギー補給にもオススメです。




日本の伝統的な食べ物である「餅」。
お正月にはもちろん、現在は1年中手に入るため好きな時に食べられます。
ぜひ、主食として、エネルギーの補給として召し上がってみてください。
(のどに詰まらせないよう、小さく切るなど工夫して食べてください)


2025年もコラムをお読みいただきありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。