医療コラム
塩分の過剰摂取を防ぐ~冬に気を付けること~
2024年12月
管理栄養士 小西
管理栄養士 小西
今年も12月になり、寒い日も多くなりましたね。
さて、みなさん年末年始のご予定はいかかがでしょうか?
お出かけされる方や、お家でゆっくり過ごされる方、さまざまだと思います。
家族や友人とお食事をする機会が普段より増える時期ですね。
実は、この時期に気を付けたいことは塩分。
栄養相談では、塩分の取りすぎでむくみが出たという話をお聞きします。
塩分の取りすぎは、様々な病気の原因となることがあります。
今月は、塩分の過剰摂取を防ぐために気を付けることをお伝えしていきます。
塩分の過剰摂取を防ぐために気を付けること
・鍋料理の汁に注意
寒くなると、温かい鍋料理を食べることが増えます。
鍋料理は、〆にご飯を入れて雑炊にすることもあり、またうどんを入れて煮込むと、汁が染み込んだ状態になるので、塩分が多く含まれてしまいます。鍋つゆの素の量を少なくすることや、昆布でだしを取って水炊きにするなど工夫をしましょう。また、雑炊にせず、ご飯と別々に食べることでも塩分を減らすことができます。
・麺類の汁に注意
温かい麺類がおいしく感じる季節。寒いので汁を全て飲み干してしまう…というお話もお聞きします。
1食で4~6g程度塩分がとれてしまいますので、麺類の汁は残すようにしましょう。
・魚卵や練り製品に注意
数の子、明太子など魚卵や、かまぼこなど練り製品も摂取する機会が増えると思います。
これらは塩分が多い食品です。魚卵はコレステロールも多いため、食べる時は少量にしましょう。
また、練り製品は醤油をつけずに食べるようにしましょう。
・お寿司の塩分に注意
年末年始にお寿司を摂取する方も多いと思います。
すし酢には塩が使われており、醤油をつけなくても塩分が含まれています。
付ける醬油の量を少なくするように気をつけましょう。
また、野菜不足になりがちなのでお浸しなど野菜も一緒に食べましょう。
薄味でも、食べる量が多ければ塩分の過剰摂取になります。
年末年始、お休みの方も多いと思います。ダラダラと1日中食べないように注意しましょう。
普段通り、食事は決まった時間に食べると良いですね。健康的な年末年始を送りましょう。
今年もコラムをお読みいただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。