医療コラム

新米がおいしい季節~



2024年9月
管理栄養士 小西



9月に入っても暑い日が続いていましたが、秋分の日を境に涼しくなってきて、
やっと秋を感じるようになりました。

さて、秋といえば新米が出る時期ですね。
今年の夏は、米不足となりスーパーから米が消えてしまい、大変な思いをされた方が多かったようです。

待ち望んだ新米。
おいしいお米を食べることを楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。


今月は「米」について説明していきます。








米の栄養・特徴


※「米飯」は炊き上がりの飯(ごはん)を意味します。

・エネルギー源となる
精白米100gでエネルギーは358kcal、炭水化物は77.6gです。米飯1膳(150g)で252kcalです。
炭水化物は体の中で脳への重要なエネルギー源となります。脳はぶどう糖のみをエネルギー源として使用できます。そのため、体にとっては重要な栄養素です。


・たんぱく質が含まれる
米飯150g当たり3.8gのたんぱく質が含まれます。
たんぱく質と炭水化物両方とれる食品ですので、米飯は身体を作るためには必要不可欠です。


・腹持ちが良い
米飯はパンに比べて噛む回数が多くなります。また、米飯の方がパンより血糖値が緩やかに上がるので、
血糖値の急上昇・急降下を防ぎます。血糖値が急に下がると空腹感を感じやすくなります。以上の理由から、米飯は腹持ちが良いと考えられます。
小麦製品を主食にして、すぐに空腹感が強くなる方は、主食を米飯に変えてみましょう。


・食物繊維が入っている
米飯1膳に食物繊維が0.5g入っています。不溶性食物繊維が含まれており、水分を吸収して便の量を増やします。そのため、米飯を抜くと便秘になる可能性があります。
きちんと米飯を食べることは、便秘の予防にもつながります。



現代では、米離れしている方が多いようですが、
主食として適量食べていくことは健康への近道だと考えます。
今が旬の新米をおいしくいただきましょう。