医療コラム

甘いものがやめられない!強い味方はさつまいも



2022年11月
管理栄養士 小西


11月に入り、紅葉も見頃になり秋らしくなりました。 


みなさん、気温の低下と共に食欲が増加したりしていないです?
甘いものが食べたくてしょうがない…なんてお声も多いです。
ついつい、スイーツ系にも手が出がち。

しかし、甘いものを食べ過ぎると、体重の増加や、血糖値や血中中性脂肪が高くなり
生活習慣病になるリスクが高くなります。

そんな時に、手助けとなる食材がさつまいもです。
さつまいもは甘いものが我慢できない方にとって、味方となる食べ物です。

さつまいもの収穫時期は、8月~11月で、食べごろは10~1月です。
今が旬の時期になり、栄養価も高いです。

今月は、さつまいもについて説明してきます。





さつまいもの栄養・特徴



・食物繊維
さつまいもには、食物繊維が多く含まれています。
さつまいもには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が両方含まれています。
水溶性食物繊維は、水に溶ける性質で便を柔らかくし、糖質の吸収を緩やかにします。
不溶性食物繊維は、便の量を増やし、大腸の蠕動運動が活発になり排便を促します。
便秘の予防としても良い食材です。


・ビタミンC
ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲンの合成に不可欠な栄養素です。
強い抗酸化作用をもつため、有害な活性酸素の働きを抑えて細胞の老化を防ぐことから、
動脈硬化や心筋梗塞など疾患の予防にもなります。
ストレスがあるときはたくさん消耗されてしまうので、多く摂取する必要があります。


・低GI値
GI値とはGlycemic Indexを省略した言葉です。
食後血糖値の上昇を示す指標になります。
GI値が低いほど、食後の血糖値がゆるやかに上がる為、ダイエットには向いた食品になります。
GI値が高いと、血糖値が急上昇しインスリンの分泌が多くなり、その結果脂肪が作られる量が多くなってしまいます。
さつまいものGI値は55と低GI値です。
和菓子や洋菓子のより確実に低いので、ダイエット中の方に向いた食品です。





さつまいもの食べ方は?



・食べる量は1/2本を目安にする
おやつの目安量は1日200kcal程度とされています。
食べすぎは、カロリーオーバーになってしまい、体重増加の原因になってしまいます。
適量を守りましょう。


・砂糖や油を使わない。
砂糖や油を使って味付けをしてしまうとその分カロリーが上がってしまいます。
なるべく、調味料を使わず、「蒸す」のようにシンプルな調理法で食べましょう。




おいしいものが多い季節ですが、健康管理のためには体重のコントロールも大切です。
甘いものがやめられなくて困っている方は、試してみてください。