医療コラム


頭痛と食べ物




2020年10月
管理栄養士  小西

10月に入り、一気に涼しくなりましたね。
この時期は季節の変わり目で、気温の朝晩の気温の変動が激しいく体調を崩しやすい時期
です。しっかりと健康管理をしていきましょう。


そして10月は雨や台風も多く、なんだか過ごしにくいと感じることもあります。
天気や気温の変化で、頭が痛くなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

頭痛は、気圧の変化や肩こり、目の疲れが原因のこともしばしばあります。

また、食べ物が頭痛と関係している場合もあります。


今月は頭痛と食べ物の関係について書いていきます。







頭痛の原因となるもの(成分・食べ物)


・チラミン
血管を収縮させる働きがあります。
収縮した血管が元に戻るときに頭痛が引き起こされる可能性があります。
チラミンは、チョコレートカカオに多く含まれます。


・ヒスタミン
血管を拡張させる働きがあります。
チーズ、ワインに多く含まれます。

※ワインはチラミン、ヒスタミン両方が含まれています。


・亜硝酸塩
ハムソーセージの発色を良くするために使われる食品添加物です。
血管を拡張させる働きがあるため、頭痛を引き起こす可能性があると言われています。


・グルタミン酸ナトリウム
血管を収縮させる働きがあります。
うまみ調味料インスタント食品などに多く含まれます。







頭痛の予防に良い栄養素


・マグネシウム
マグネシウムの不足が頭痛を引き起こすと言われています。
マグネシウムは、納豆、ゴマ、牡蠣、ホタテ、ホウレンソウ、ピーナッツなどに多く含まれます。またナチュラルミネラルウォーター(硬水)もマグネシウムが多く含まれています。


・ビタミンB群
ビタミンB6、ビタミン12は末梢神経の修復を促したり働きを正常に保ちます。
不足すると、頭痛がおこり、悪化しやすくなると言われています。
ビタミンB6はサンマ、サバ、鮭、マグロ 卵に多く含まれています。
ビタミンB12はしじみ、あさりなど貝類に多く含まれます。


・ビタミンC
ビタミンCは痛みの緩和に役立ちます。
多く含む食品は、キウイ、イチゴ、じゃがいも、ブロッコリー、小松菜に多く含まれます。






頭痛でつらい思いをしている方は、ぜひ試してみてください。
快適に過ごせるよう、食生活を見直してみましょう。