医療コラム
梅雨とむくみ
2020年6月
管理栄養士 小西
管理栄養士 小西
6月に入り、緊急事態宣言も解除になりやっと自粛生活が終わりました。
自粛のストレスから解消されたという方も多いのではないでしょうか。
しかし、コロナウイスの流行前と同じような生活に戻るのは難しく、気を付けながら
生活していく必要がありますね。
関東も梅雨入りをし、雨の日が続いています。
雨が降ると、「なんだか調子が悪い」「憂鬱だなと」と感じることもありますよね。
梅雨の時期は、自律神経が乱れやだるさや眠気を感じやすくなります。
東洋医学では「湿邪」と言われ、体内の色々な場所に湿気(水分)が溜まり、
身体のだるさやむくみを引き起こすと言われています。
気温差が激しい梅雨の時期は、気温が低く寒い時いわゆる「冷え」でもむくみは
ひどくなります。
今月はむくみの改善についてお伝えします。
むくみ改善には
〇カリウムが入った食材を摂取する
カリウムは体内のナトリウムと水分の調整をする働きがあり、身体の中の余分な水分を外に出す働きがあります。そのためむくみの症状が和らぐことが期待できます。
カリウムは、きゅうり、トマト、ナス、ズッキーニなどの夏野菜に多く含まれます。
また、ワカメ、ヒジキなど海藻類にも多く含まれます。
これらの食材を積極的に摂取しましょう。
夏野菜は同時に身体を冷やす働きがあるため、気温が低い時は加熱して食べる事を
お勧めします。
※カリウムの制限がある方は、医師や管理栄養士の指示に従ってください。
〇身体を温める食材をとる
身体が冷えてしまうと、むくみの原因になります。
ニンニク、ショウガなど身体を温める食材をとり、全身の血液の巡りを良くすることも
大切です。
また、発酵食品の酵素には消化を助ける働きがあり、腸内環境を整えます。
その結果代謝が活発になり、体温を上げるため身体が温まります。
味噌、納豆などの発酵食品も積極的にとりましょう。
〇適度な運動をする
第二の心臓と呼ばれるふくらはぎは、血液を上半身に送る「ポンプ」のような重要な役割をしています。じっとして動かないと血液の流れが滞り、足のむくみにつながります。
身体が冷えている方は身体を動かすことで体温が上がり、血流が良くなりむくみも改善することがあります。
デスクワークの方や、家で座っている時間が多い方は「かかとの上げ下げ」がお勧めです。
ちょっとした隙間時間でもできるので、ぜひ試してみてください。
1年で一番憂鬱な季節ですが、季節に合った生活をすることで身体は大分楽になります。
夏本番にむけて、体調を整えながら生活していきましょう。