医療コラム



緊急事態宣言~外出自粛時の生活において気を付ける事~




2020年4月
管理栄養士 小西



4月8日に東京都には緊急事態宣言が出されました。
コロナウイルスの感染者は日に日に増えていっています。
緊急事態宣言により、外出を自粛したり、テレワークにてお仕事をされている方も多く、
ご自宅にいる時間がいつもより長い方も多いと思います。
普段とは違う生活になり戸惑ってしまうこともありますよね。
今月は外出自粛の時にどんな事に気を付けたらいいかをお伝えしていきます。







外出自粛時の生活で気を付ける事



・インスタント食品ばかりを食べない
インスタント食品には食品添加物が使用されています。
マクロビオティックの観点から、食品添加物は陰性の力が強く身体を冷やす働きが
あります。
身体が陰性に傾いてしまうと、免疫力が下がり細菌やウイルスに負けてしまい病気に
かかりやすくなります。


・ながら食べをしない
ご自宅にいる時間が長いため、お仕事をしながら、テレビを見ながらお菓子を食べる方が
増えているようです。何かやりながら食べる「ながら食べ」は、自分がどのぐらい食べて
いるかがわからないため食べ過ぎてしまいます。
お菓子はカロリーも高く、体重が増加する原因となります。
生活習慣病の予防にも「ながら食べ」をしないようにしましょう。







・干した野菜、海藻類を常備しておく
乾燥の野菜、海藻類は常温でも保存が効きまた長持ちします。
水で戻せばすぐに食べられる物もあり、簡単に調理ができます。
食物繊維が不足しそうなときには、これらをプラスしましょう。
食物繊維には、血糖値の上昇を抑えたり、血中のコレステロールの上昇を抑える働きが
あります。
また、便の量を増やして腸を刺激し、便通を整える働きがあります。


・冷凍野菜を利用する
冷蔵庫の空きがあれば、冷凍の野菜をストックしておくことも良いですね。
冷凍野菜は、旬の時期に摂れた野菜を冷凍していることが多く、栄養価は高いものが
多いです。
野菜を買いに行くことができない時に活用できる優れものです。







・動物性、植物性のタンパク質を偏りなく摂る
タンパク質は、筋肉、臓器、皮膚、毛髪など身体を作るうえで非常に重要なものです。
タンパク質の質としては、アミノ酸スコアというものであらわし、
動物性のタンパク質(鶏卵、肉、魚)の方が、植物性タンパク質よりも高くなります。
大豆は、植物性タンパク質の中では質が良いので、動物性・植物性タンパク質を偏りなく
摂りましょう。


・ストレスをためない
心が健康でないと、身体の健康も保たれなくなります。
お風呂にゆっくり浸かり、睡眠をしっかりとることも大切です。
食事面では、いつもと違う食器を使ったり、きれいに盛り付けをして気分を変えるのも
良いですね。
簡単なことでも良いので、ストレス発散になることを見つけてみてください。







今出来ることを考えて行動し、ご自身の身体と心を守っていきましょう。
そして、少しだけ我慢をして明るい未来につなげていきましょう。