医療コラム

夏バテ予防に…!ズッキーニの栄養


2018年7月
管理栄養士 中居 有紀


スーパーの野菜売り場で、お手頃価格のズッキーニを見かけることが
多い時期になりました。
夏野菜の定番となりつつある、ズッキーニ。

その形状や断面など、きゅうりとよく似ていて、
ズッキーニはきゅうりの仲間と思う人が多いようですが…

実はかぼちゃの仲間です。
ご存知でしたか?






イタリア語で「小さいカボチャ」を指す、ズッキーニ。
今日はズッキーニの栄養について。



ズッキーニは、かぼちゃの仲間 



実は、ズッキーニはきゅうりと同じくウリ科だけど、
きゅうりというより、カボチャの仲間。
きゅうり属ではなく、かぼちゃ属という属性です。
だから咲かすお花は、かぼちゃのお花とよく似ています。






カボチャは、完全に熟してから収穫するのに対し、
ズッキーニは未熟果の状態で収穫します。

カボチャは熟しているので、栄養豊富で、
緑黄色野菜の一つでもありますが、
ズッキーニは熟していないので、
かぼちゃよりは栄養価が下がります。
緑黄色野菜ではありません。

だけどズッキーニは、かぼちゃより低カロリーなので
糖尿病や肥満の人には、うれしい食材です。


キュウリと比べると…?



キュウリと比べて圧倒的にズッキーニに多い栄養素は、カリウムです。
カリウムは高血圧予防のほか、むくみの改善、筋肉の動きを正常に保つなどの
働きがあります。

特に大量の汗をかく夏は、汗とともにカリウムも失われてしまいやすく、
このカリウム不足が夏バテの原因とも考えられています。
カリウムの多いズッキーニを食べて、夏バテも予防しましょう。
(ただし腎臓病の人は、カリウムの摂りすぎに注意!)





ほか、抗酸化作用や血行改善作用のあるビタミンEも、
キュウリよりズッキーニに多い栄養素。

またカボチャの仲間であるズッキーニですが、
カロテンの量はさほど多くなく、きゅうりの方が少し多いです。


見た目もちょっと可愛いズッキーニで、
今年の過酷な暑さも吹き飛ばしていきましょう!