医療コラム

インフルエンザに負けないためにはどうしたらいい?


 2020年1月 
管理栄養士 小西 

いよいよ2020年がスタートしました。今年はどんな年にしたいですか?
1年が終わる頃には、どんな自分になっていたいかを考え目標を立てるといいですね。
さて、東京都はインフルエンザが大流行しております。
熱はなくても、調べてみたら実はインフルエンザだった…なんてこともあるようです。
できれば、インフルエンザになりたくないですね。
そこで、今月はインフルエンザに負けないためには何が必要かをお伝えしていきます。







インフルエンザに負けない身体を作るために必要な栄養素



ビタミンD
ビタミンDは免疫バランスを整え、高めてくれる栄養素です。
多く含まれている食品は、魚介類・きのこです。
ビタミンDは熱に強く、煮る、焼く、炒めるなどの調理をしても栄養価はほとんど
変わりません。
また、日光に当たるとビタミンDが体内で合成されます。
日照時間が短い冬の時期は、ビタミンDが不足しがちになります。
晴れた日は外に出て、太陽の光を浴びることも大切です。


ビタミンC
ビタミンCには、免疫力を高める作用があり、またコラーゲンの生成、抗酸化作用など
様々な生体機能に関与しています。
不足すると免疫力が低下し、病気になりやすくなります。
風邪やインフルエンザにかかると消耗が多くなるので、ビタミンCを多くとる
必要があります。
またウィルスを撃退して、治癒を早める働きがあります。
ビタミンCが多く含む食品は、果物(柑橘類、イチゴ)・野菜(ブロッコリー)・
イモ類(じゃがいも)です。






ビタミンA
ビタミンAは喉や鼻腔の粘膜を丈夫にし、ウィルスや細菌の侵入を防ぎます。
不足するとウィルスや細菌への抵抗力が弱まって、感染症になりやすくなります。
多く含まれる食品は、緑黄色野菜(人参・かぼちゃ)・卵・レバーなどです。
ビタミンAは脂溶性ビタミンのため、油と一緒にとると吸収が良くなります。


たんぱく質
病原体や感染源と戦うための抗体を作っているのはたんぱく質です。
たんぱく源と言われるものは、肉・魚・卵・大豆製品です。
1食に1つ必ずたんぱく質のおかずを入れ、バランス良く食べましょう。





食事以外で気を付ける事


①手洗いうがいをしっかり行い、体内にウィルスを入れないようにしましょう。
②良い睡眠をとり、疲れをためないようにしましょう。
③夜更かしをせず、規則正しい生活を送りましょう。
④空気が乾燥すると、のどや気管支の防御機能が低下します。
加湿をして空気の乾燥を防ぎましょう。





年始ということもあり、お忙しい方も多いと思いますが、身体を労わり
インフルエンザにならないように気を付けていきましょう。