医療コラム
ビタミンをとろう!~夏バテ予防に~
2019年7月
管理栄養士 小西
管理栄養士 小西
7月に入ってからも、雨や曇りの日が多く、気温が低い日が続いていますね。
風邪など引かないように気を付けましょう。
気温が低い日が続いている中、少しでも気温が高くなると、
身体が慣れていないため、疲れやすくなったり
だるさを感じることもあると思います。
今月は、夏本番に向けて「ビタミン」についてお伝えしていきます。
ビタミンとは?
三大栄養素である、炭水化物、タンパク質、脂質などとともに人間が生きていくうえで
必要不可欠な栄養の一つです。
ビタミンは身体の中で三大栄養素の代謝を助ける働きをしていて、ミネラルと並んで
微量栄養素と言われています。
エネルギーになるものではありませんが、生理機能を潤滑にするために欠かせない
栄養素です。
夏バテに効果のある栄養素・食材
★ビタミンB1【 豚肉 落花生 ごま ウナギ レバー 豆腐 玄米 】糖質を分解してエネルギーに変える働きがあり、疲労感や倦怠感を減少させます。
また、「疲労回復のビタミン」と言われています。
不足すると、疲労感や倦怠感、食欲不振、むくみなどの症状が現れます。
★ビタミンB2【 納豆 卵 ウナギ サバ アーモンド 干しシイタケ 】脂質・糖質・タンパク質が分解されエネルギーに代わる際にサポートします。
また、成長促進にも欠かせないため、「発育のビタミン」とも呼ばれます。
この他、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生や、細胞を傷つけ老化の進行の要因となる
過酸化脂質を分解、消去する働きもあります。
★ビタミンB6【 サンマ サバ 鮭 マグロ レバー 卵 豆 】
食品中のタンパク質からエネルギー産生したり、筋肉や血液などが作られるときに
働いています。このため、タンパク質を多く摂る人ほどたくさん必要になります。
皮膚や粘膜の健康維持にも役立っています。
★ビタミンC【 果物 緑黄色野菜 豆 】
体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンというタンパク質を作るのに
不可欠です。また、ストレスを和らげる働きがあります。
食べ方のポイント
①1日3食食べましょう。特に涼しい時間帯の朝食をきちんと食べましょう。
②炭水化物を食べるときは、ビタミンB1・B2を含む食品を一緒に食べましょう。
③副菜にはビタミンCを含む野菜を食べましょう。
④単品料理ではなく、主食・主菜・副菜をそろえてバランス良く食べましょう。
ビタミンをとって、夏バテしないように気を付けていきましょう。
夏をぜひ楽しんでくださいね。