2015年6月20日
管理栄養士 中居有紀
このところ、陽射しの強い暑い日と、ひんやり肌寒い日が順番にやってきます。
気温調整が難しく、体調を壊しかねません。
無理をせず、お体をお大事にされてください。
さて栄養指導では、減量を目指して通われている方も多く居ますが、
人それぞれ、暑い時期にやせやすい人と、寒い時期にやせやすい人がいます。
でもやはり、暑い時期にやせやすい人の方が多く、
「汗をかきやすいから」
「暑くてさっぱりした食べ物が欲しくなると、自然と食べるカロリーが減るから」
などと自己分析されています。
これから暑い夏に向け、やせていく人も多くなる時期。
夏のさっぱり食材で、おいしく減量していきましょう!
ご存じの方もいるでしょうか、来たる7月7日の七夕の日は、
「そうめんの日」でもあるそうです。
そこで今日は、夏の風物詩「そうめん」についてお伝えします!
そうめんと七夕
奈良時代に、中国から日本に伝えられた、七夕の文化。
この七夕では、儀式のお供え物の一つとしてそうめんの原型「索餅(さくへい)」というのが備えられていたそうです。これ以降、宮中の七夕の儀式では、そうめんが備えられるようになりました。
また短冊に願い事を書くだけでなく、年に一度会える織姫と彦星にあやかって、天の川を眺めながら願いを込めてそうめんを食べたという説もあります。
そんなことから、7月7日はそうめんの日となっていったようです。
そうめんの栄養
そうめんは、ごはん・パンなどと同じように「炭水化物」の仲間です。
1人前=乾麺2束分と考えると、1人前356kcal。これは、ごはん軽く1杯分よりもプラス100kcal分多い量。一緒にてんぷらなどの揚げ物を食べすぎると、一気に高カロリーになってしまうので要注意。少量に止めましょう。
また食物繊維が比較的多いのが特徴。白ご飯1杯分より5倍以上多く、玄米ご飯1杯分と同じくらいの量の食物繊維が含まれています。でもそうめんからだけでは、必要な量の食物繊維はとれません。野菜サラダなどを一緒にとるように心がけましょう!
一緒に食べたい!おすすめ食材
そうめんだけで食べると、栄養的には炭水化物に偏ってしまいます。
体に合ったものをプラスして、よりヘルシーに食べましょう♪
□高血圧が気になっている
…納豆、ほうれん草、切り干し大根
⇒血圧の上昇を抑えるカリウムが豊富です。
□血液サラサラにしたい
…海藻(ひじき、もずくなど)、アスパラ、ナス
⇒海藻はヌメリ成分、食物繊維フコイダンなどに血中コレステロールを下げる働きがあります。アスパラやなすには、抗酸化作用が強く、動脈硬化の予防につながります。
□血糖値が高い
…きのこ(えのき、まいたけなど)、海藻(ひじき、もずくなど)、こんにゃくなど
⇒食物繊維が多く低エネルギーの食材です。(腹七分、食べ過ぎないことがまずは基本!)
□便秘気味だ
…豆類(インゲン豆、ひよこ豆、納豆、枝豆など)、モロヘイヤ
⇒便の量を増やし、腸壁を刺激して腸の運動を促す不溶性食物繊維が豊富です。
□疲れやだるさをとりたい
…レバー、うなぎ、カキ
⇒疲労物質である乳酸を分解する働きのあるビタミンB1が豊富です。
□日焼けが気になっている
…イチゴ、キウイ、ブルーベリー
⇒ビタミンCやポリフェノールが多く、紫外線を浴びた時に発生して皮膚細胞を酸化させてしまう活性酸素を除去する働きがあります。
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皆さまの、快適な夏の食生活のお役に立てますように☆
(No.58)