医療コラム

1月22日は、カレーの日。  

管理栄養士 中居有紀

 新年、明けましておめでとうございます。
 2012年も、少しでも皆様の健康をお手伝いできるよう努めてまいります。
 今年もよろしくお願い致します。

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 明後日、1月22日はカレーの日です。
 カレーの日――1982年に、全国学校栄養士協議会で1月の給食メニューをカレーにすることに決められ、一斉に給食にカレーが出されたことにちなみ、名づけられたそうです。

 カレーといえば、家庭料理だけでなく、給食でも人気のメニュー。
多くの学校で、最初の米飯給食がカレーだったそうですが、それまでのコッペパンやソフト麺の多かった給食と比べ、非常に美味しく感じた人が多かったようです。

 また学校給食のカレーは、家や店で食べるカレーとは違い、大きな鍋で一度に大量に材料や調味料を煮込むため、旨みが出やすくなります。味も具材に染み込みやすく、全体にまろやかで優しい風味が広がって、美味しくなるのでしょう。

 しかも給食は、「友達と一緒に楽しくご飯を食べられる時間」。あるアンケートでは、子供時代を振り返り、7割の大人が「学校給食は好きだった」と回答しています。
 『同じ釜の飯を食う』という言葉があるように、友達同士、集団で食べる楽しみを学べる時間こそ、給食の時間。家族で共に食事をする機会が減りつつある現代家庭では、以前にも増してそんな給食の時間の果たす役割は大きくなってきているのかもしれません。そういうこともまた、より一層給食を美味しく楽しい思い出に変えてくれるのでしょう。

 今日はそんなカレーの栄養についてです。

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■ カレーのカロリー
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 カレーライスのカロリーは、一皿で平均600―700kcal程度。
一般的な焼き魚定食と同程度か、あるいはそれより若干多いくらいです。
ただし他にも肉料理などの高カロリーなおかずを一緒に食べてしまうと、簡単に1食分の適正カロリーをオーバーしてしまうので注意しましょう。おかわりにも注意が必要です。
 また市販のカレールウの中には、カロリーハーフのものが出回っています。こういったものを適宜利用するのもいいでしょう。
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■ カレーの栄養
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 カレーライスは、一皿の中で、各栄養素が比較的揃い、バランスが整いやすい料理です。
 一般的なカレーの具材であるじゃがいも、にんじん、玉ねぎ、肉、そしてご飯。

  これで、
  主食:ごはん(炭水化物)
  主菜:肉(タンパク質)
  副菜:野菜(食物繊維、ビタミン、ミネラル等)      が揃い、比較的バランスが整います。

 また肉の代わりに豆を使えば、同じタンパク質でも植物性で、より油分も抑えられる他、カルシウムを増やすことが出来ます。野菜は、にんじんや玉ねぎだけでなく、ナスやほうれん草などの青物を加えると、よりビタミンや抗酸化力を高めることが出来ます。
 更にカレールウにブレンドされているスパイスには、『体力増強』や『消化促進』などの働きもあります。カレーを食べて気力が出る、という方がいたら、これらが影響しているのかもしれません。

 カレーはバランスのとりやすい料理ですが、カロリーも決して低くはありません。食べ過ぎないように注意しましょう。
 
 
 本日、東京で初雪が観測されました。風邪などひかぬように、暖かくしてお過ごしください。
 今年も健康的に美味しく食事を楽しみましょう!

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  2012/01/20   澤渡循環器クリニック