医療コラム

目の健康を守っていこう

2022年10月
管理栄養士 小西

10月に入り、気温が一気に下がり、秋らしくなってきました。
寒暖差があり、体調を崩しやすい時期にもなります。
また、秋は夏の疲れが出やすくなります。
しっかりと睡眠をとり、身体を休めることが大切です。

疲れというのは、身体全体だけではなく、目にも症状が出ている方も
いらっしゃるようです。
現代人は、スマートフォンやパソコンを見る機会が多く目が疲れやすいです。
また、今年の夏が猛暑だったため、エアコンを長時間使用し、ドライアイの症状が悪化
してしまった方も多いと聞きました。

さて、食事で目の不調は改善できるのでしょうか。
今月は目の健康を守ってくれる食材について説明していきます。






目の健康を守る栄養素・食材


・EPA・DHA
視神経の血流をよくします。その結果、目の見え方や疲れの改善に期待が出来ます。   
青魚(さば、あじ、いわし、ぶり、さんま)に多く含まれます。


・ビタミンA
網膜を保護したり、角膜の新陳代謝を促進する効果があります。
不足すると夜盲症や色の識別や視力の低下を引き起こします。
ほうれん草、人参、かぼちゃ、うなぎ、鶏卵に多く含まれます。


・ビタミンB1
ビタミンB1には、筋肉の疲れを和らげる働きがあります。目の周辺の筋肉の疲れが和らぐことが期待できます。
豚肉、落花生、うなぎ、ごま、玄米、豆腐に多くに含まれます。


・ビタミンB2
皮膚や粘膜などの細胞の再生や、細胞を傷つけ老化を進める過酸化脂質を除去する働きがあります。不足すると、目の充血や眼精疲労をひきおこす可能性があります。
卵、納豆、干ししいたけ、アーモンド、うなぎに多く含まれます。


・ビタミンE
血行促進作用による疲れ目やドライアイの予防に役立ちます。
かぼちゃ、にら、春菊、アーモンド、なたね油、キウイフルーツに多く含まれます。


・亜鉛
亜鉛は網膜に多く含まれます。亜鉛が不足すると、目が光を取り込む力が弱まるため、目の疲れや視力の低下を起こすことがあります。
牡蠣、牛肉、卵、あさり、いわし、切り干し大根に多く含まれます。




身近に取ることができる食材で、目の健康を守ることができます。
不調になる前に予防していきましょう。