医療コラム

舞茸で元気になろう



2022年9月
管理栄養士 小西


秋分の日も過ぎ、いよいよ秋も本番に近づいています。
近頃は、気温差が激しく、体調を崩しやすくなります。気をつけてお過ごしください。


さて、秋といえば食欲の秋です。おいしいものがたくさん出てきますね。
秋の旬の食材の一つに、きのこ類があります。
スーパーでは一年を通して買うことができますが、自然に生育しているきのこ類は
秋が旬です。


今月は、きのこ類の中から舞茸について説明していきます。






舞茸の栄養・特徴



・低カロリー
まいたけは、100g当たり15kcalと低カロリーです。
ダイエット中の方や、カロリーを気にする方にオススメの食品です。
ただし、食べ過ぎると下痢や腹痛の原因となるので注意が必要です。


・食物繊維
舞茸には、不溶性食物繊維が多く含まれます。不溶性食物繊維は水に溶けない性質のため、水分を吸収して便の量を増やす働きがあります。
また、腸内の毒素などを吸収して、便と一緒に対外へ排出する作用もあります。


・ビタミンD
小腸でカルシウムとリンの吸収を促進する働きがあります。
また、骨の成長促進、血中カルシウム濃度を調整する働きがあります。
舞茸のビタミンD含有量は、他のきのこに比べて多くトップクラスです。
脂溶性ビタミンのため、油と一緒に摂取することにより吸収率アップします。



・β-グルカン
きのこや酵母に多く含まれる多糖類。食物繊維の仲間です。
免疫力を高める働きがあり、ウイルスや細菌から身体を守ります。
また、抗腫瘍活性があるためがんの予防にも役立ちます。


・カリウム
カリウムは、体内にあるナトリウムを排泄する働きがあります。
そのため、血圧の上昇を抑制します。またむくみの予防にもつながります。
筋肉や心筋の活動を正常に保ちます。


・グアニル酸
舞茸のうまみ成分。60~70℃で加熱を続けることでうまみが増加します。
100℃を超える高温で加熱すると、香りとうまみ成分が破壊されてしまう
可能性があります。




舞茸は、年間通して値段がほとんど変わらず、安価で家計にやさしい食材です。
栄養もたっぷり詰まっています。ぜひ、舞茸を使った料理を取り入れてみてください。