医療コラム

夏の冷えをとろう


2019年8月
管理栄養士 小西

8月に入り、毎日暑い日が続いていますがみなさまいかがお過ごしでしょうか?
夏バテしないように、しっかりと食事をしてきいましょう。

近年、日本の夏は気温が高いため、冷たい食べ物や飲み物がより美味しく感じますよね。
ついつい摂りすぎてしまうことも多いのではないでしょうか。
しかし、冷房の効いた室内にいると寒く感じてしまうこともあります。
知らず知らずのうちに、身体が冷えてしまっているかもしれません。
実は、夏の「冷え」で不調を感じている方がとても増えています。







今月は、夏の冷えを改善していく方法をお伝えしていきます。



・朝食に汁物をとる
朝食に、温かい味噌汁やスープをとりましょう。
朝は特に体温が下がっているので、温かいものを摂取することで体温が上がります。
また、温かいものをゆっくり食べることは、身体をリラックスさせ自律神経のバランスも
整えてくれます。


・コーヒーの摂取量に注意する
東洋医学の観点からみると、暖かい地域で採れる作物は、身体を冷やす作用がある
陰性食品と位置づけられています。
コーヒー豆の原産地は、南米やアフリカなど暖かい地域がメインですので身体を冷やす
作用がある陰性食品です。
また、コーヒーにはカフェインが含まれており、利尿作用があります。
利尿作用により、身体の熱が奪われてしまい冷えの原因になるともいわれています。


・砂糖の摂取量に注意する
コーヒーと同様、東洋医学の観点から砂糖は身体を冷やす陰性食品となるため、
甘いものは身体を冷やします。
俗にいうアイスは冷たい食べ物ですが、大量の砂糖が使われているため、極めて
陰性の食品となり身体を冷やします。
食べる量や頻度に注意が必要です。






・温野菜を取り入れる
夏野菜のトマト、キュウリ、レタス、ナスは身体を冷やす働きがあります。
また、生野菜も身体を冷やしてしまいます。
ただし、旬の野菜は栄養価が高いので、サラダばかりではなく夏野菜を加熱して食べる事も良い方法のひとつです。


・湯船につかる
夏は、シャワーだけで済ませてしまう方も多いと思います。
シャワーは身体の表面は温まりますが、身体の芯までは温まらず、内臓が冷えたままの
状態になります。
ぬるめのお湯に少し長くつかり、身体を温めましょう。
暑すぎて湯船につかる気がしない時は、足湯でも効果がありますので試してみてください。




冷えは万病の元と言われているくらい、さまざまな病気のリスクを上げてしまいます。
ほんの少しの工夫で、冷えを防いだり改善したりできます。
普段の生活を見直し、身体の調子を整えていきましょう。