医療コラム

東日本大震災から10年~備蓄品を見直そう~



2021年3月
管理栄養士 小西

3月に入り、暖かい日も増えいよいよ春本番です。
さて、今年は東日本大震災から10年。2011年3月11日から、私たちにとって「3.11」は
一生忘れることができない日となりました。
早いもので10年が過ぎ、被災地では復興が少しずつ進んでおりますが、まだまだ震災前と同じような生活ができていない方もいらっしゃると思います。そして、さまざまな思いを抱えて過ごされている方もいらっしゃると思います。

今年の2月にも大きな地震があり、その時にこの震災を鮮明に思い出した方も多いのではないでしょうか。

区切りの10年。この機会に備蓄品についてもう一度考えて見ましょう。







備蓄品で必要なもの


・水
地震の場合は、1週間ほど水の備蓄が必要とされています。
一日当たりに必要な水は3Lと言われています。
3L×人数×7日分は必要とされています。
(500mlのペットボトルも準備しておくとコップを洗うことが出来ないときに飲料水としてすぐに使うことができます)


・食料(食事として必要なもの)
レトルト食品を多めに用意しておき、賞味期限の近いものから食べて、食べた分を買い足すローリングストックという方法をとりましょう。
アルファ米は水を入れるだけで食べられるお米です。お湯が使えないとき、加熱ができない環境でもご飯が食べられます。
魚や肉の缶詰はたんぱく質の補給になるためお勧めです。

※非常食を買っている方は、賞味期限の管理にも注意しましょう。
一度そろえれば安心。と思っている方も多いと思いますが、いざ食べようとしたら
賞味期限が切れていた…ということが無いように気をつけましょう。


・甘いお菓子
日常とは違う生活を送っていると、ストレスがたまりがちです。
甘いものを食べると、満足感が得られ一時的ではありますが、ストレスが和らぐ可能性があります。賞味期限が長いチョコレートなどを非常食用に用意しておくと良いでしょう。


・カセットコンロ
お湯が沸かせると、食べられるもの選択肢が広がります。特に寒い時期に温かいものを
食べると、心も身体も温まります。
カセットコンロとカセットボンベを用意しておきましょう。


・ラップ
水道が使えず、食器を洗うことができない時に食器の上にラップをかけて使用すると洗わずに済みます。また丸めてスポンジ代わりにもなりますし、包帯の代わりに使うこともできます。


・使い捨ての、割り箸、お皿、コップ
断水のときに時に役立ちます。使用期限も特に設けられていないため、買い置きをして
おいても問題ないです。あると安心して食事ができますね。


・アルコール
断水で水道が使えなく、手を洗えない環境の場合手指衛生に役立ちます。
アルコールには消臭効果もあるため、においが気になる場所にも使えます。


・携帯トイレ
水が使えないとトイレを流すことができません。
携帯トイレを用意しておくことで、いつでもトイレを済ませることができます。
1日にトイレに行く回数を把握しておきましょう。
推奨されているのは1人1日8回×人数×7日分です




不足しているものがあったら、今のうちに買い足して起きましょう。
自然災害はいつ起こるか分かりません。私たちに出来ることは、備えておくことです。
備蓄品は後回しになってしまうことが多いですが、とても良い機会なので見直しておきましょう。