2014年11月20日
管理栄養士 中居有紀
街では、華やかなイルミネーションやクリスマスツリーを見かける季節になりました。
あっという間に年末が近づいてきます。
クリスマスパーティー、忘年会、新年会…と食卓がにぎやかになってくるこの時期は、「太ってしまった…」「血糖値が上がってしまった…」という声をたくさんお聞きする時期でもあります。
そんな季節より一足早く、当クリニックでは、血糖値の増加を予防するための食事についての講座を行いました。今回のコラムでは、そこから抜粋し、カロリーダウンするための料理のテクニックについて、お伝えします。
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調理法別 カロリーの比較
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*豚もも肉 脂身つき(100g)183kcalを料理した場合…
1.網焼きにすると
カロリーマイナス53kcal⇒130kcal
油が落ちるため、あらゆる調理法の中でも、かなり低カロリーにすることが出来ます
2. ゆでると
カロリーマイナス48kcal⇒135kcal
3. 煮ると or 焼く(油は拭き取る)と
カロリーマイナス33kcal⇒150kcal
4. 炒めると
カロリープラス7kcal⇒190kcal
5. 唐揚げにすると
カロリープラス47kcal⇒230kcal
6. フライにすると
カロリープラス157kcal⇒340kcal
同じ食材を使っても、調理法によって格段にカロリーが変わります。(網焼きにするかフライにするかで、2―3倍の差!)
エネルギー源となる3大栄養素の1gあたりのカロリーは、
炭水化物:4kcal タンパク質:4kcal 脂質:9kcal
(アトウォーター係数)
これを見てもわかるように、特に油の量の違いが、カロリーを大きく左右します。だから、同じ食材を使っても、網焼きなどで油を落とす料理法をとるか、フライなどで油を加える料理法をとるかで、体に与える影響も大きく異なります。
自宅で料理する際も、フライや唐揚げはなるべく避けて、網焼きやゆで料理を活用してみてください。網焼きしたものにおろしぽん酢+七味などで食べても、さっぱりと美味しく食べられます。これからの季節は、鍋料理なども◎。また忘年会で飲み屋さんに行かれた際も、なるべく刺身や煮物、サラダやマリネ、おひたしなど、油を使ってないメニューを選ぶのが、太りにくくするためのコツです。
血糖値や体重、メタボが気になっている方は、特に油の量の違いに気を付けて、食事するように心がけてみてください。
いよいよ寒さも本番。
風邪などひかぬよう、ご自愛くださいませ♪
(No.51)